過食症と食べ過ぎの違いって何だろう?
過食症と食べ過ぎの違いって何だろう?
雑誌とかテレビで摂食障害系の特集をみていたりすると、あの頃の自分は軽度過食症だったのかもしれない…と思うことがあります。理由はわかりませんが恐らくダイエットの節食の反動だったのだと思います。
過食症はその名の通り食べ過ぎてしまう症状。しかも『食べること』に執着しすぎ、ただただ、たまらず食べ物を詰め込む症状です。食べ過ぎとは異なり短時間で数日分の食品を詰め込んだり、空腹でもないのに無性に食べ続けるような症状です。
過食症は摂食障害と分類され、過食症とは反対の拒食症(ものが食べられない、食事、肥満の強迫観念に襲われる症状)と同じなのです。いずれも「ストレス」「悩み」「ダイエット」など原因は様々。今回はその中でも過食症について。
過食症のおもな分類
過食症にも種類があります。
嘔吐過食症
食べ物を詰めるだけ詰めた後、肥満への恐怖心から食べたものを無理矢理嘔吐します。あるいは下剤などを使って無理矢理排出をします。従って体重は増えにくいですが、ホルモンバランスがおかしくなったり、胃液で食道や口内が炎症を起こしたり、月経不順を起こしたり、指に吐きダコができます。
非嘔吐過食症
食べても嘔吐しません。従って体重は増え肥満になりやすいです。栄養も偏りやすく生活習慣病のリスクも高くなります。
チューイング
所謂チューインガムのように、食べ物を口に含み咀嚼しても飲み込まず、そのままに吐き出すという行為のこと。
過食症+拒食症
過食→吐くのプロセスをはじめ、過食したあとはずっと食事をとらなかったり(絶食)、過食した後過度な運動をしたりする行為。そしてそれを繰り返すようなさま。
いずれにしても体にも心にも良い訳がないのです。
過食症と食べ過ぎの違い
過食症と食べ過ぎの違いについてはこういうイメージです。
過食症は、食べたい衝動をおさえられずに食べ物を何でも詰め込み、食べる楽しさやおいしさなどを感じられず、満腹になろうが食べ続け、過食後は後悔して嘔吐や下剤、絶食、過度な運動、肥満への恐怖心が尋常じゃなくなる…などの病的行動を日常的に繰り返し、抑制できない。
食べ過ぎは、突発的な行為で楽しみながらおいしく大量に食事をし、食後はさほど後悔せず「おいしかった!食べ過ぎちゃった!てへぺろ!太っちゃうよ〜><」と軽快なイメージ。一番の違いは満腹になったらその行動を抑制できるということ。
こんなイメージです。
とくに過食症では、たまたま口にした食べモノの「軽いひとくち」が「スイッチ」となってその後は食べる行為の暴走を止められなくなるのが特徴です。
普通であれば、仕事や学校にいる間に「お腹すいた、帰ったらアレが食べたい」と、帰りに店に寄るとかその程度ですが、過食症になるとそうではなく「落ち着かない、帰ったら食べ物を詰め込みたい」となります。
それでは抑えられず外でも人目やトイレに隠れて買った食べ物を詰め込むようになったり、コンビニに駆け込んで大量に食品を購入するようになったら末期です。
最悪のレベルまでいくと、バターやら砂糖やら調味料などもそのまま食べてしまうのです。つまり食べるではなく、胃に詰めこむ衝動が抑えられなくなるのです。
仕事のストレスはなかったし、人間関係でのトラブルもなかった。だとすると単純にダイエットで摂食していた反動のドカ食いを日常的に行い、空腹でもないのに食べる行為を止められず無論その後は後悔。
次の日絶食したり、食べすぎてしまう自分がが怖くなったり、朝から晩まで食べ物のことばかり頭に浮かび、身の回りの人間や道行き交う人々はどう食事しているんだろう?などと食べ物への執着心が強かったのです。
嘔吐したり、食べ物を求めてコンビニをハシゴしたりはしなかったのですが、まぁある意味軽度の過食症だったのかな。
どうやって克服したか
正直わかりません。けれども以前のように食べ終えて後悔したとか、明日は絶食だ〜といった偏った考え皆無になりました。
大切なことは「食事を楽しむようにする」という認識すること、そして「食べ物を目に見えるところに置かない、考えない」という直接的な行動をしたり、「没頭できる趣味を見つける」といった過食行動の代替となる時間や趣味を探してみるなど、まずは意識を持つことが大切だと思います。
そして、過食して失うもの(お金、時間、健康、人間関係 etc…)をよく考え、自分が今すべきことは何なのか…を今一度認識し模索するのが第一歩ではないでしょうか。少なくとも私はそうでした。
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