風と緑と散歩道

晴れた日は出かけよう 見知らぬ この道、あの森へ…

ソーラーパワーだッ!北東京変電所と白岡太陽光発電所。

湿度も気温も落ち着く晴れ曜日。この時期としては過ごしやすくラン&ウォークにも最適。今日は北東京変電所まで歩いてみます。都内からだと相当遠いっすね…。

北東京変電所は首都を中心とする送電環状線ネットワークを担う重要箇所の1つであり中東京変電所とならぶ275kv級の変電所です。後に新野田変電所新所沢変電所などの500kv級のネットワークが築かれるまで最も高圧な変電所でした。

この北東京変電所は、北東京とはいう名称とはいえ場所は埼玉県の白岡にあります。JR 大宮駅よりずっと先です。なにせ変電所近隣の道路標識に「東武動物公園はこちら!!」とあるくらいなので、えらく都心から離れています。

変電所入り口部分です。変圧器と変電所の屋舎、赤白のアンテナ塔がみえます。では手前から見てみます。

こちらは北鳩線鉄塔。4回線ですので、2回線ごと異なる鉄塔で始まりまり、地中より線を引き上げています。鳩ヶ谷変電所へ向かいます。

ぐるっと回ると春日線と東京北線が建っています。新野田変電所から結ばれる東京北線と京北変電所を結ぶ春日線。4導体です。

逆光…。

春日線と接続する門型鉄塔です。計器用変成器や遮断器なども見られます。

変電所裏側は畑になっており、畑と変電所の間は土むき出しの舗装されていない通学路になっています。雨が降ったら大変そうです。

ここら側に接続されるのは東京北線です。ここは275kvで2導体です。

変電所外側の東京北線は畑の中に建っており、柵も無いので結界に入れますが敷地には入らないように。東京北線は3000番台でナンバリングされています。

さらに奥に進むと新古河変電所と繋がる河北線 1.2Lです。275kvで4導体です。ここも柵なしですが畑に入っちゃだめですよ。

河北線 1.2Lの引き込み部分です。V字の碍子を通して2導体になります。

その隣には同じく新古河変電所と結ばれる河北線 3.4Lがあります。併架されるのは154kv級の小北線です。ちなみに河北線はここから1号ではじまりますが、実際は新古河変電所から送電されます。

河北線 3.4Lの引き込み鉄塔です。小北線は門型鉄塔では無く、手前の台で地中に引き込まれます。

河北線側からはフェンス越しでたくさんのGISを見ることが出来ます。

また変なところにコンデンサや計器用変成器が設置されています。接続されてないところを見ると未使用の物が置いてあるだけでしょう。

その奥に見られるのは275kv 東京中線です。併架されるのは154kvの久喜線。東京中線は新坂戸変電所と結ばれます。

奥には遮断器と断路器、そして変圧器がみえます。

変電所脇にあるのが西越谷線のスタート鉄塔で地中から引き上げます。

西越谷線は一旦外に出て90度カーブした後…。

ふたたび変電所内に入り、下段に白岡線を併架します。白岡線は154kv。

存在感のある赤白の西越谷線 No.4。西越谷線は西越谷変電所へ。白岡線は岩槻変電所へ…。

変電所内はエリア毎で綺麗に分割され母線で結ばれます。

また西越谷線 No.2と西越谷線 No.3を結ぶ送電線の下には広々としたテニスコートのような場所がありました。ベンチやテニスネットなど撤去されているので使ってないのかなあ。

関電工 白岡太陽光発電所

さて北鳩線鉄塔の南側のエリアには関電工 白岡太陽光発電所があります。

一面に並ぶソーラーパネルです。手元の資料だと発電電力量 1,643MWh/年で送電電圧は6.6kvとなっており、一般家庭用の発電が可能となっています。

白岡変電所

北東京変電所の近所に白岡変電所があります。北東京変電所と繋がる白岡線と直接関係ありそうですが、実際は岩槻変電所の岩白線から分岐される姫宮線の66kv 送電線の終点です。

鉄鋼、断路器や遮断器…そして変圧器。小さい配電用変電所です。

畑と田園に囲まれる北東京変電所。周り障害物も少なく変電所を1周でき見学しやすいので近くに行ったら見てみてね。

ほんならねー。

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