武蔵野競技場線 線路跡遊歩道から武蔵野中央公園まで巡るウォーク。
前回の記事で 中央線 武蔵境駅から、境浄水場まで砂利を運搬していた引き込み線跡を巡りました。今回はそれに関連し、おとなり三鷹駅から分岐し今の武蔵野中央公園まで結んでいた武蔵野競技場線の線路跡をめぐりたいと思います。
三鷹駅です。玉川上水の上にある駅です。駅前は店舗が充実し近隣には三鷹の森ジブリ美術館もあり、中央特快や特急、総武線や東西線も来るので交通面でも便利な駅です。さらに武蔵境駅との間には総武線や東西線の車両庫である三鷹車両センターもあります。
武蔵野中央公園は三鷹の北に位置する公園で、大きなグラウンドや雑木林、遊具やバーベキューエリアなどがあります。元々は中島飛行機武蔵製作所だったのですが終戦後しばらくしてから東京スタジアム 武蔵野グリーンパーク野球場という野球場が建設されました。やがてその野球場も無くなり、今の武蔵野中央公園へと移り変わりました。
三鷹駅からその野球場を結んでいたのが武蔵野競技場線と呼ばれる中央線の支線です。
さて三鷹駅から線路沿いを進み武蔵境方面へ向かいます。
ここは三鷹と武蔵境の間にある総武線などが止まる三鷹車両センターの車庫の上です。線路の上には跨線橋があり車両区を上から眺めることができ、運がいいと富士山も見えます。かつて、この先から中央線は線路を分岐していました。
この車両基地には総武線をはじめ、JR東西線、東京メトロ東西線、たまに特急もとまります。
線路脇の道から斜めに延びる掘合児童公園。休みの昼間は子供たちが遊んでいたり野球していたりするのですが、この炎天下誰もいない。
公園を越えた先は掘合遊歩道なります。線路跡は境浄水場の引き込み線同様、遊歩道になっているのです。五月蠅い蝉時雨と日よけの木々のカーテンに少し心癒やされながら遊歩道ウォークです。
アジア大学通りを渡っても遊歩道は続きます。昔はこのあたり畑があったのですが、新武蔵境通りの建設の影響で消えてしまいました。
途中新武蔵境通りと併走し、歩道が合体します。この道路は近年正式に開通しました。かつてはこんな広い道路じゃなかったのですが…。
少し進むと玉川上水とぶつかります。ぎんなん橋です。
ぎんなん橋ができる前までは橋台が残っていました。この先はグリーンパーク遊歩道となります。ちなみにグリーンパークというのは米国軍時代からの名残です。
新武蔵境通りの反対側にあるのは境浄水場です。歩道も広く、配電柱もないので空が広々とした気持ちがいい車道です。
そのまましばらくすすむと関前交差点と渋谷を結ぶ井の頭通りと交差します。
井の頭通りを渡って進むとまだ小さな歩道が続きます。
いったん車道から離れ、グリーンパーク遊歩道は並木道になります。少し落ち着きますね。
グリーンパーク遊歩道は緑も置く、周りは畑になり静かで気持ちのよい道になります。散歩にはぴったり。
途中滝と水遊び池のある関前公園を通過します。暑いので子供たちはみんな水遊び。お手洗いや木陰や芝生もあり、ちょっと休憩するならぜひここで。
関前公園を越えてもしずかな緑道は続きます。ちなみにここにはかつて小川が流れていた気がするのですが記憶違いかな…。
今度は五日市街道と交差します。街道を越えても緑道は続く…。
先にも公園や池、そして畑がひろがる静かなエリアとなります。そういえば前に「スズメバチ注意!」の警告看板があったなぁ…。
住宅街と道を抜け、信号を渡った先にあるのが…。
武蔵野中央公園です。ここがかつて中島飛行機の工場や野球場だったとはにわかに信じられませんなあ。
ちなみに遊歩道の途中には路線と工場跡地を残す記録も残されています。グリーンパーク緑道の途中には関前高射砲陣地後があります。高射砲は米軍機を撃ち落とすための発射台。
今では線路の面影を探すのは難しいですが、一部では今でも鉄道の境界石ものこっています。これは国鉄時代のものです。
道のあるとこ歴史と人々が生きた礎あり。そんなことを感じる遊歩道ウォークでした。再見〜。
- Category:おさんぽ/おでかけ
現在、コメントとトラックバックは停止しています。