青梅変電所・豊岡変電所・昭島変電所訪問 – 旧黒部幹線探索。
ウォーキング散歩を兼ねた鉄塔と変電所巡り。今回は黒部幹線関連と言うことで、青梅変電所、豊岡変電所、昭島変電所を巡ってみます。 最初は青梅変電所を巡りますが、自宅から歩いておよそ5時間くらいでした。
さてこの黒部幹線というのはかつてあった送電線のことを指します。富山にある新愛本変電所から神奈川県にある京南変電所までを結んでいた路線で、現在は送電線系統が変わったことで路線名も分割されました。詳しくは
をご覧ください。
黒部幹線は、豊岡変電所(元開閉所だったという話も)より京北支線を分岐していたのですが、系統変更と豊岡変電所の増強の末、南川越変電所から豊岡変電所までの路線は狭山線となりました。そして青梅変電所を新たに構築した際、これらの路線は切り替わり、新多摩変電所から中東京変電所を結んでいた路線が黒部幹線と切り替わり、黒部幹線は奥秩父線として中東京変電所へ。新多摩変電所から来ている線が青梅変電所と豊岡変電所を結ぶルートに変更されました。これは私が生まれるずーっと前の話です。
ちなみに、新飯能変電所が建設されたことで、新多摩変電所から新飯能変電所までの接続が無くなり、新飯能変電所から青梅線が送電するルートになっています。
青梅変電所
で、その青梅線 No.85で青梅線と豊岡線が分岐され、青梅線は青梅変電所へ。豊岡線は豊岡変電所へ向かいます。併架している上ノ原線の1回線が飯能線に分岐します。もう1回線は豊岡線 No.1より地中から接続します。
青梅線は高速道路を越えて青梅変電所へイン。門型鉄塔を経て引き込まれます。
青梅変電所のプレート。似たような名前に青梅橋変電所(多摩変電所)があるけれど、あっちは青梅市ではないあるよ。
青梅線を引き下げる手前の小さな門型鉄塔に上ノ原線が接続されています。その下はGISになっています。
青梅線の引き下げの後ろは変圧器群になっています。
その反対側には電力調相設備も大量にならんでいました。こっち側からは変圧器の音がよく聞こえます。
変電所正面側は二次側になっており、昭島線、福生線、新町線の路線が出力されます。これは昭島線 No.2。奥に見えるのが昭島線 No.1で上部に接続。下段に新町線を引き上げます。
福生線 No1。地中から引き上げて昭島線 No.2の中段へ。
こちら側もGISとなっております。
昭島線 No.1では日立青梅線を分岐して、施設南側の日立の敷地に接続します。
変電所西側のショッピングセンターから見たところ。
青梅変電所を後にし、青梅線 No.85までもどって今度は豊岡線を追いかけます。豊岡線 No.1では併架している上ノ原線の1回線が地中に引き込まれ、飯能線につながります。ここからは延々と豊岡線を追いかけます。
豊岡変電所までのルートは永遠と畑の中を走るので、鉄塔探索もしやすくかつ邪魔な建造物もなく、ロケーション的にも最高だと思います。写真も撮りやすいと思うよ。だいたい3〜4個間隔で紅白鉄塔が入り交じります。
豊岡変電所
そしてゴールの豊岡変電所です。
上ノ原線は変電所手前の門型鉄塔につながっています。ここの電波塔は赤白ではないです。
上ノ原線はそのまま地中へ。
その後で豊岡線を引き込みます。
豊岡線の門型鉄塔の下はGISに。
電波塔の隣には変圧器が設置してあります。こんな大きいの…。
さらに電波塔の反対側にはコンデンサもあります。
正面からは所内用変圧器が見え、その裏も所内用GISとなっています。
変電所南側で豊昭線を引き出します。線は2導体で地中から引き出します。豊昭線は昭島変電所へ。
その隣側で狭山線を地中に引き込みます。
狭山線は南川越変電所から来ます。変電所直前の鉄塔の上部腕金は何も線がつながっていませんでした。
昭島変電所
この記事の最後は昭島変電所です。
豊昭線は西武線と併走していた村山線を併架。
村山線は地中へ引き込まれます。
豊昭線は門型鉄塔に接続。計器用変成器に接続されます。
豊昭線、村山線、局配用それぞれがGISとなります。
昭島変電所は敷地も広くなく、敷地内はまっさら。ぽつんとあちらこちらに独立したコンデンサや配電装置があったりする程度です。
カメラを引くとこんな感じです。
そして2次側はは桜ヶ丘線として出て行きます。昭島変電所は変圧器なども屋内で接続も地下化でシンプル。個人的にはやはり鉄構、母線、断路器…などが入り乱れるいかにもな変電所の方が萌えるのですが。
以上、旧黒部幹線の一部を追ってみました。
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