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50万ボルトだ!新坂戸変電所ウォーク。

本日は埼玉の坂戸にある新坂戸変電所までウォークしてみました。とはいえ都内からだと川越よりも先にあるので、東京世田谷あたりから足で向かうと割と距離があります。鉄塔探索で行くなら原付か自転車がマシかと。

高速道路の脇にある新坂戸変電所 南側からの光景です。この変電所は500kv級の超高電圧を扱う関係で、鉄塔自体の形状も設備も大型です。手前にある巨大な赤白鉄塔は新鶴ヶ島線(新坂戸線)です。

周りは森や畑や民家にかこまれ敷地面積がさほど広くない割に超高電圧を扱う変電所です。こちら入り口の看板です。「トライ&チャレンジで技術を発揮する新…!」

この変電所の見所としては、都内多摩に275kvの架空送電線で電気を送ってくるJ POWERの只見幹線がこの変電所までは500kvであるという点です。只見幹線はこの変電所より下流で275kvになります。

赤白で見応えのある只見幹線 No.431-3は高速道路の脇から線は上下に分かれて変電所に受電。

4導体の2回線を門型鉄塔で引き込むのですが、碍子の色はJ POWER独特の茶色っぽい色なので一目で見分けがつきます。かつては只見幹線と東京電力の新坂戸線とは繋がっていたのですが、幹線系統対策で工事をしたようでそれぞれ分断され変電所に接続されます。

新鶴ヶ島線(新坂戸線)は4導体で変電所内の鉄構と接続しています。遠方から見ても碍子がでかい。V字の碍子を経て開閉装置に繋がっています。

新所沢変電所から結ばれる500kvの新鶴ヶ島線(新坂戸線) No.23。群馬幹線と交差します。

群馬幹線は南川越変電所と繋がる線です。変電所の外周を通っているのですが、この変電所には接続しません。66kvの脇田線 併架しています。

脇田線はここで群馬幹線に併架されます。群馬幹線はそのまま変電所をスルーするー。

脇田線を引き上げる部分です。

その隣の群馬幹線 No.419では今度は坂戸線を併架。

その脇には存在感のある高い電波アンテナ塔があります。

アンテナ塔の下には変圧器とガス遮断装置が大量に並んでいます。こう見ると要塞みたいでなんか不気味。

さらに北側建つのは東坂戸線鉄塔。下段に吉見線を併架します。奥に見えるのは只見幹線。

そのままぐるっと回って北側の敷地外からやってくる東坂戸線と只見幹線です。

東側 高速道路方面に回ります。こちらでは東京中線を引き込みます。下に併架されるのは川島町線です。

東京中線は2導体で相毎に段違いの門型鉄塔で接続しています。

その脇にあるのは指扇線の起点鉄塔。下段に川越線を併架します。

高速道路越えた脇に建つ只見幹線 No.432です。こちらでは275kvです。北側に建つ500kvの只見幹線とはインパクトが違います。

ここ一帯は畑になっており鉄塔見学にはおすすめ。手前が指扇線、只見幹線、一番奥が群馬幹線です。只見幹線と群馬幹線は途中まで併走して入間川を越えて南川越変電所まで繋がります。

敷地外側からはコンデンサなど調相装置が見られます。これらは無効電力や高調波の抑制などのために用いられます。

高圧線の引き込みなどでは一般的な断路器などは見られずほとんどがガス絶縁方式で開閉されます。見た目はゴツいですが省スペース化という意味では有効です。

変圧器なども屋外にあります。まわりは森や畑ですが民家も多いので騒音が気になるところですがそんなに響いていませんでした。それよりも高電圧を取り扱っているが故に鉄構部分の碍子部からのコロナ放電のジリジリ音のほうが気になりました。

66kv系の引き込み、引き出しは小規模なので可愛いです。

さて、狭いながらも500kv級を扱う変電所であり、遠目からも鉄塔や変圧器やパイプ等の複雑な設備の様子が伺える場所であり見応えはありました。西越谷変電所とかでも同様ですが、面積上ガス絶縁開閉装置だらけになるのは仕方が無いのかな?

以上新坂戸変電所探索でした。

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