多摩湖・和泉給水所から淀橋浄水所の玉川上水新水路を歩く。
多摩川や狭山湖を水源とした東京都 東大和市の多摩湖から伸びるサイクリングロード兼遊歩道の多摩湖自転車道。途中に巨大な東村山浄水場を横目に通り西東京市のゴールまで向かいます。
多摩湖自転車道からさらに伸びた先の道にあるのは渋谷へと続く水道道路 井の頭通り。武蔵野市の境浄水場の脇を走ります。井の頭通りは吉祥寺を過ぎてやがて杉並区の和泉給水所へと到着し都心へと水道水を供給します。
今回は和泉給水所から現在の新宿中央公園にある淀橋給水所まで歩きました。この和泉給水所はかつて歩いた玉川上水遊歩道とも交差します。玉川上水遊歩道は暗渠で水の流れは見えませんが、笹塚駅の近くで一部だけ開渠になりそのまま新宿御苑のほうまで続きます。
和泉給水所のタンクです。また井の頭通りを進むと甲州街道と首都高と交差し、その先の和田堀給水所に到着します。井の頭通りも給水所の敷地に沿って急カーブする不思議な道になっており、水道道路なんだな…というのがわかると思います。
さて、和泉給水所から新宿までは真っ直ぐ一本で甲州街道と並行して流れます。周りは住宅地なのですが、「水路があるであろう」というのがわかるような構造になっています。まっすぐな道に対して枝分かれしたような道があったり、道路の真ん中に細長い公園や遊歩道があれば大体水路の上か元河川の暗渠です。
まっすぐ歩くと環七通りと交差し、そこから横にまっすぐ都道431号角筈和泉町線の水道道路が伸びます。こちらも甲州街道と綺麗に平行します。この道路も傍に公園があったり少し高台になっており、水路の名残が確認できます。
周りは住宅街なのですが、通常の路地であれば縦横にあみたくじのように道路が区画されますが、この辺りの路地はぐにゃぐにゃと枝のように別れており非常に面白い構造になっています。
水路の跡でしょうか。道の真ん中に橋の名残のような柵も残っています。水道道路を歩き進めると中野通りと交差し、女性用トイレがないと有名な渋谷区と幡ヶ谷トイレと公園を見ることができます。この公園は小川が流れて夏は子供が水遊びすることで有名(?)
この道路は高いところを走っているので、住宅やマンションを上から見ることができる高低差エリアです。交差する道は水道道路の下のトンネルを通ったり、行き来するには坂や階段で行き来することになります。
そのまま歩くと山手通りを交差し新宿区です。この辺まで来ると新宿副都心のビル群や東京都庁が見えて副都心の街並みになって大きな建物や交差する首都高なども見えてきます。
そして到着するのは新宿中央公園。かつてこの新宿中央公園や高層ビルが建ち並ぶエリアは淀橋浄水場として玉川上水や神田上水を水源とする浄水場がありました。今は高層ビル群が建ち並ぶ都会ですが、かつては浄水場だったなんて信じられませんね。
現在はその浄水場機能が東村山浄水場に移管され、新宿には淀橋給水所が残ります。新宿中央公園の園内にはいまだに浄水場名残りとして洋風の旧淀橋浄水場六角堂が残されています。ここは富士見台とされ浄水場時代からある高台となります。
ここで回復したりセーブできそうですよね。
何か跡地はないのか!?と探したら高層ビルの間にひっそりと淀橋浄水場跡の石碑がありました。今回は多摩湖から多摩湖自転車道と井の頭通り。そして和泉給水所と淀橋給水所を巡りました。よーし、せっかく新宿来たのでパパ 映画館での『劇映画 孤独のグルメ』観ちゃうぞ〜。
再見。
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