先日まで11月とは思えぬ暑さの夏日で1日中半袖で窓開けて寝たりしていたのですが、ここに来て急に冬がきました…。

寒すぎて毛布を引っ張り出して、外を出る時もダウンやニット帽を被る始末。秋物の服の出番が無くいきなり冬物に衣替えとは。私は毎朝出勤時にアイスの缶コーヒーを買うのですが、空気が冷たいのでホットの缶コーヒーで手を温めます。もう少しこう何というか…手心というか…。

今日は人がごった返す新橋で食事した後、散歩で汐留エリアをウォークしました。ビジネス街の新橋の隣にある汐留。東京都港区にあります。今やビジネスと観光の街となった汐留はその名の通り東京湾の「潮を止める」堰が合った場所。ここら辺は元々は海だったのですが、いずれ埋め立てられ商人屋敷が立ち並ぶようになります。

時は進み、新橋駅（汐留貨物駅）が開業。鉄道と物流がさかんとなり、国内の物流を支える貨物専用の駅として活躍しました。しかし物流がトラックや空輸に変わったことで徐々に役目を終え、最終的には廃止されました。

貨物駅が無くなった後、この一帯の再開発がはじまり汐留シオサイトの愛称として新しい街が出来ました。新たにゆりかもめの駅なども開業し交通の便も良くなったのが今の汐留です。汐留には高層ビルや商業施設、ホテルやタワーマンションが竣工し今のように発展しました。

汐留シティセンター、電通本社ビル・日本テレビの新社屋、東京汐留ビルディング、カレッタ汐留など数々のビルには多くの企業や小売店舗、商業施設、ホテル。さらに電通四季劇場、パナソニック美術館、アドミュージアム東京などの文化施設も入居し観光スポットとしても脚光を浴びました。街作りもおしゃれで公園や路地なども整備され、イタリア街エリアでは建物のデザインも統一されて綺麗です。

商業ビルでは飲食店やカフェや書店など多くのテナントも入居し、昼休みの買い物や暇つぶしにも困らなかったのです。さらに隣には広大な緑と庭園が広がる浜離宮恩賜庭園もあり、非常に充実したエリアです（ここは東京中央区）。

そして誰もいなくなった…？

しかし、近年汐留は人がいなくなりゴーストタウンのように静まりかえっています。いったい何が起きたのでしょう…。おとなり新橋駅界隈はビジネスマンの聖地かつ、都内でも有名な歓楽街でもあり、平日の日中はもちろん夜間や休日もビジネスマンや付近で働く従業員の方などで非常に混雑しています。しかし、その新橋から汐留に向かうにつれて歩く人もすれ違う人もどんどん少なくなり、やがて誰もいなくなります。

汐留にあるビジネスビルでも、かつて入居していた飲食店やカフェなどが閉店し空き店舗となりテナントがいません。コロナ渦空け平日のビルのランチタイムの飲食エリアですら誰ともすれ違わない…。以前はちょっとした休憩のできるマクドナルドやサンマルクカフェ、サブウェイなどのチェーン店もあったんですが、これらもありません。カレッタ汐留などは閉館した商業ビルの中を1人さまよっているような気分になります。

こうなった要因としては、ビジネスの中心として発展してきた汐留からビジネスをする人が減った事が大きいです。まず電通本社ビルがありますが、こちらはコロナ渦の中で本社ビルが売却され出入りする人が減りました。さらに新型コロナ（COVID-19）が第5類に移行しオフィス出勤が再び活発になっている昨今でも、リモートワークをそのまま継続するところも多く汐留を拠点とする企業もその限りではありません。富士通等の大手企業も本社機能を川崎へ移す話等もあり出社する従業員がいなくなりました。

また銀座や新橋が隣接する中にある汐留は、飲食や商業の面から見て特出した魅力がないというのもあります。買い物するには銀座の方は充実していますし、飲食やグルメの豊富さとしては新橋に軍配が上がっています。ほかにも、新橋や銀座と汐留との絶妙な距離感も人通りが少なくなる要因の1つであります。地下道を歩くには少し億劫だし、地上でも大通りが歩道を隔てたりしていて妙に導線が悪い…かと言ってゆりかもめで新橋から汐留の1駅乗るのも微妙ですよね。

昨今、近隣エリアでは虎ノ門・麻布台などが再開発され、さらにお隣浜松町でも新たにツインタワーが建設中。品川・高輪ゲートウェイでも新たな開発が進行中と、港区内はどんどん進化しております。これから汐留はどうなっていくのでしょうか？

そんなことを考えてると休憩時間が終わってしまいましたので帰ります。