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痛風注意警報?夏の猛暑と尿酸値の関係。

連日アツイ日が続きますね。セミも本調子で鳴き始め、少し外に出るだけで汗もダラダラ吹き出てしまいます。さて、暑くて汗をかくと熱中症脱水症状のリスクが高まるのですが、実は痛風のリスクも高まるのをご存じでしょうか?まずその痛風とは何かを説明しましょう。

痛風(つうふう、gout)は、高尿酸血症を原因とした関節炎を来す疾患。名称は、痛み(発作の箇所)が風が吹く様に足・膝・腰・肩・肘や手など全身の関節・骨端を移動し、尚且つ風が強くなったり穏やかになったりする様に痛みが酷くなったり和らいだりを繰り返す(痛みの悪風に中(あた)る意、または吹いた風が当たっただけでも痛む、の説もある)ことから命名された。

痛風 – Wikipedia

早い話が、足の指などがめちゃくちゃ痛くなる発作症状なのです。おお、こわいこわい…。ではなぜ夏になるとそのリスクが高まるのでしょう?

たいよう!

痛風の原因は、血中尿酸値の濃度が高い状態が長期間続くことで発生すると言われています。つまり尿酸値が低くなればリスクも低減するわけです。尿酸値が高くなる原因としては、食事や運動不足などが上げられます。とくに食事に関してはプリン体の含有量が多い食品の摂取が原因となります。プリン体は体内に取り込まれると肝臓で分解されますが、分解される際に老廃物として尿酸が発生します。

この尿酸が血中内濃度を上回ると、「結晶化」して体内に沈着し、それが突如激痛となって症状が現れ始めるのです。本来であれば尿酸は、字の如く尿として体内に排出されます。しかし何らかの原因で尿酸の排出が上手く行われないと体内に残ってしまうことになるのです。

ではなぜ夏になると尿酸値が上がりやすくなるのか?それは夏の暑さと発汗にあります。

やきにく!

夏、暑くなると汗を大量にかき、水分やミネラルが失われます。そうすると必然的に尿量が少なくなり、非常に濃度が濃い尿が溜まったり、排泄されたりします。つまり汗で体内の水分が少なくなることで、排泄されるべき水分も少なくなってしまいます。これにより尿酸の排出も正常に行われなくなり、結果として体内に尿酸が溜まり、痛風になるリスクが高くなるのです。尿酸は汗では排出されません。

とくにダイエットや健康のためと、炎天下の中運動したり、必要以上に汗をかくと尿が出なくなるパターンがあるのです。健康のためと運動した結果高尿酸血症になる可能性があるので注意が必要です。

では、どうすれば防げるのか?それは水分を正しく、しっかりと補給することが大前提です。夏場の水分補給は熱中症や脱水症状のリスク緩和の意味もありますが、正しく排泄を促し、身体のバランスを整える面においても重要なことです。

「尿酸値が高くなったら沢山水を飲みましょう」というのは、単に水分を補給して身体バランスを重視することだけではなく、ただしく排泄を促し、尿酸を体外へ排出させる事が重要なのです。

勿論規則正しい食生活、適度な運動も大切です。プリン体はどの食品にも含まれているので控えることは困難ですが、なるべくプリン体の含有量の多い食事(ビール、レバー、青魚、干物類等)を控える事で少なからずリスクを下げることは可能でしょう。

今は正常ですが、そんなわたしも夏季に冷房も付けずデスクに向かったり、炎天下の中汗びっしょりになりながら走ったり、蒸し暑く密室部屋で汗だくだくでエクササイズを行ったりした上で、水分補給が十分でなかったため 尿酸値が上がり健康診断で引っかかりました。

汗をかいたり、排尿、排便をしたら その分水分を摂る。特に夏はそれでなくともこまめに水分を摂ることは重要なのです。

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