風と緑と散歩道

晴れた日は出かけよう 見知らぬ この道、あの森へ…

江戸・東京の水の歴史をたどる…玉川上水ウォーク(中流部・上流部編)。

この土日は梅雨も中休みとのことで、このタイミングを逃す手はないと言うことで歩いてみましょう。今日は玉川上水沿いウォークその2です。前回の玉川上水沿いウォーキングは武蔵野市 境橋から玉川上水の終点・新宿御苑(水道局新宿営業所)までの川をたどる物でしたが、今回も五日市街道と千川上水分水口辺りの同じ地点から、玉川上水の始点(多摩川・羽村取水堰)までをたどります。

玉川上水 小平付近。

朝から雲が厚く雨が降りそうな嫌な天気ですが、時折太陽が出たり、また曇ったりなど落ち着かない天気です。正午過ぎに史跡 玉川上水の碑のある境橋をスタート。玉川上水は五日市街道と並走しており、川沿いの静かな遊歩道を歩きます。ここは普段から歩く道で、過去の日記でも幾度となく歩いているルートです。

玉川上水 小平付近。

川の壁面は土や地層がそのままむき出しになっており、木の根などもそのまま外にむき出ている様子がうかがえます。

玉川上水 小平付近。

小平市上水本町の辺りで玉川上水と五日市街道が再び分岐することになります。ここらから緑地となり再び静かなエリアとなります。鳥の声、木々と風の音、川のせせらぎなどを気持ちよく楽しむ事が出来ます。

玉川上水 小平監視所付近。

小平中央公園(鷹の台駅周辺)でお手洗い休憩を済ませ、さらに先へ進みます。涼しげな光景と、玉川上水に触れられる玉川上水清流復活の源頭までたどり着きます。滝が流れ、水辺まで降りて間近で楽しむことが出来ます。

玉川上水 清流復活。

少し先には小平監視所が待ち構えており、ここから川幅が広くなります。ここで野火止用水と分流します。

玉川上水 小平監視所。

小平監視所付近の設備。水を浄化洗浄する装置。

玉川上水 川幅広く。

ここのあたりで、川の両端の壁はコンクリートで固められて、土はむき出しではなくなります。

そのすぐ先には西武拝島線と多摩都市モノレールのステーション・玉川上水駅があり、引き続き西武線と並走しながら玉川上水は拝島駅方面へと続きます。

玉川上水 暗渠。

この先でも緑地が続き、川沿いに茂る樹木と歩きやすい遊歩道により気持ちよく歩行を楽しむ事が出来ます。西武立川駅周辺のゴルフ場の辺りで一端川は暗渠化。川の上野遊歩道を歩くことになります。道はキレイに舗装され、芝生や草木がキレイでした。拝島駅を過ぎるとより緑は深くなり、まるで山内緑地を歩いているかのような感覚に囚われます。川の流れもなだらかで鳥の鳴き声や虫の声が心地よいです。

玉川上水 緑道沿い。

再び住宅街の中を流れ、先では奥多摩街道と沿いながら静かな緑道が続きます。既に多摩川も近くを流れていて、川の流れる音が聞こえてくるようになります。さらに上流を目指すと羽村大橋と交差。ゴールは目前です。川沿いの遊歩道を進んでいくと道幅が広くなり、多摩川沿いの歩道と合流。開けた広場へと到着します。どうやらここが玉川上水の始点・および多摩川の分流地点・羽村堰/取水口のようです。

玉川上水 玉川兄弟像。

川の先端では玉川兄弟像が迎えてくれました。多摩川の流れる水な音と、羽村取水堰に大量に流れる水の音が涼しさと豪快さを感じさせてくれます。道路のすぐ脇には羽村取水所の施設の建物と、玉川水神社があります。

江戸の町に飲料水を供給するため、多摩川の水を江戸に送るという大プロジェクトを請け負った玉川兄弟によって誕生した玉川上水。2回に渡り羽村から新宿まで歩いてきました。たんにウォーキングしたと言うだけでなく 歴史・自然・町そして時代の移り変わりを肌で感じることが出来、なかなか面白く興味深いウォーキングとなりました。身近な存在でありながらもこうやって軌跡をたどると見え方・感じ方も変わってくる物です。

玉川上水 羽村取水堰。

しかしまぁ武蔵境から羽村、新宿(旧四谷大木戸)のおよそ43kmを歩くなんてよっぽど物好きだよなぁ〜。NHKのブラタモリ第2シーズン 第3回 新宿で水道をたずねてブラタモリも併せてみると玉川上水と江戸・東京の水の歴史を一層楽しめます。

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